刀講座で刀の使い方を教わる参加者=松江市殿町、松江歴史館
刀講座で刀の使い方を教わる参加者=松江市殿町、松江歴史館

 【松江】松江歴史館を展示以外でも楽しんでもらうイベント「とのまち文化祭」が19日、松江市殿町の松江歴史館であり、参加者は食や体験を通し、松江の歴史や文化に親しんだ。

 松江歴史館が地域交流の場として気軽に足を運べる場所になってほしいと、松江市地域おこし協力隊が主催した。イベントは本館と隣接する暮らしの庭と復原長屋で開いた。

 地元産直市では江戸時代からの伝統野菜「黒田せり」をはじめとした産直野菜や松江市鹿島町御津でとれたサバを使った加工食品、手作り雑貨も並んだ。歴史館の喫茶きはるでは当日限定でツバキをイメージした和菓子を販売した。

 武者ガイドのまつえ時代案内人による刀講座もあり、松江藩初代藩主・堀尾忠氏に扮(ふん)した案内人が、刀の構造や戦国時代に使われた構えの型などを解説した。実践として、子どもたちはおもちゃの刀で忠氏と戦った。

 刀の使い方を教わった松江市学園南1丁目の江頭旺真(おうま)ちゃん(6)は「(武将が)かっこよかった。戦えて楽しかった」と話した。

(小引久実)