第三章 反旗(九)

「はい、食後の憩い」と、秋山が卓に缶珈琲を五つ置いて腰を下ろした。「玄さん、休憩室にはいなかったよ」

 秋山は肩を押さえて出ていった玄羽が、二階の医...