広島市を中核とした広島広域都市圏に今年4月加わった浜田、美郷、邑南の1市2町が10月下旬、広島市内で都市圏加入を記念したPRイベントを開いた。1市2町に共通する神楽や温泉、多彩な食といった魅力をアピールし、来訪を呼び掛けた。
「浜田市・美郷町・邑南町へ来てみん祭」と題したイベントは、広島電鉄西広島駅やJR西広島駅の近くで、広島市中心部の西の玄関口となる交流スペース「コイプレイス」で開催。飲食店など9事業者が出店し、3自治体のブースと共にテントを並べた。
アンコウや山くじら(イノシシ)のハンバーガー、イカ飯といった1市2町の海山の幸を生かした軽食や和菓子、ソフトクリームを来場者に振る舞った。一部には行列もでき、開始から1時間余りで完売する商品も出るほどにぎわった。
観光ブースでは石見神楽の公演予定や温泉の情報などを紹介。広島市からも中国横断道広島浜田線(浜田道)を利用すれば1時間~1時間半程度で到着する近さも強調した。
開催に当たり、事務局を務めた邑南町産業支援課の岩本伸司課長補佐は「(邑南町出身者など)島根に縁がある来場者が懐かしんでくれたりと手応えがあった。出店事業者の意見も伺いながら今後の開催も考えていきたい」と話した。