メガホンを打ち鳴らし入江聖奈を応援する会員たち=米子市久米町、シュガーナックルボクシングジム米子店
メガホンを打ち鳴らし入江聖奈を応援する会員たち=米子市久米町、シュガーナックルボクシングジム米子店

 ボクシングの東京五輪女子フェザー級金メダリストで、現役最後の試合に臨んだ米子西高校出身の入江聖奈(日体大)を応援しようと27日、在籍するシュガーナックルボクシングジム米子店(米子市久米町)の会員約20人がジムに集結し声援を送った。入江は5ー0の判定勝ちで有終の美を飾り、会員が陣取ったリング上は大きな拍手に沸いた。

 東京・墨田区総合体育館であった全日本選手権最終日で日体大の後輩、吉沢颯希と対戦。左右のワンツーを的確にヒットさせるなどし最後まで攻めの姿勢を貫いた。

 会員たちは有効打が決まるたびに、入江が好むカエルのイラスト入りメガホンを打ち鳴らして喜んだ。成長を見守ってきた岡本香織店長(41)は「長い間本当によく頑張った。我慢した分、これからは好きなことを楽しんで幸せになってほしい」と涙ぐんだ。

 入江と練習した後藤ケ丘中学校3年の作野辰嘉さん(15)は「ボクシングの技以外にも礼儀など、大事なことも教わった」と感謝。入江に続き五輪の金メダルをと自らを鼓舞した。