カブトムシの幼虫を探す参加者=浜田市金城町下来原、雲城まちづくりセンター
カブトムシの幼虫を探す参加者=浜田市金城町下来原、雲城まちづくりセンター

 【浜田】カブトムシの幼虫がさなぎになる時季を前に8日、浜田市金城町下来原の雲城まちづくりセンターでカブトムシの勉強会があった。親子連れ57人が島根県立三瓶自然館サヒメル(大田市三瓶町)の専門家から飼育方法を学んだ後、幼虫を持って帰り、成虫になる日を心待ちにした。

 サヒメル学芸課の皆木宏明企画幹が講義を担当。子どもたちに渡す幼虫は、金城町内の3農家が畑や堆肥の中から探して持ち寄った。

 子どもたちは勉強会が始まる前から軍手をはめて前のめり。皆木企画幹は、カブトムシが成虫の姿をしているのは夏だけで、秋~春は幼虫として地中にいて、腐葉土を食べて育つことを説明した。幼虫は腹の模様で雄と雌が見分けられることも紹介。幼虫飼育の注意点として水のやり過ぎを挙げ「幼虫は乾燥に弱いが、水が多いと窒息する。土の表面がぬれている程度で十分」とアドバイスした。

 子どもたちは屋外で、不要の衣装ケースなどに土と一緒に入った幼虫を探し、持参した容器に土と一緒に入れた。土にはミミズやダンゴムシも交じり、子どもたちは動き回るミミズがさなぎの成長を邪魔すると教わった。地元の雲城小学校2年の長沢宏斗君(7)は「ミミズが多い。取り除かないと」と熱中した。

 幼虫は早ければ6月上旬にさなぎになるという。勉強会は子どもたちの夏休みの自由研究を手助けする目的で、雲城まちづくりセンターが初めて開いた。

      (板垣敏郎)