■神様がくれた時間 人生の終わりを悟っていく長い時間に考えたことは、もう趣味の時間とか、山野を巡るドライブなどをできる時間は来ないだろうということ。新緑の野山に風薫る。そんな風景が頭をよぎって涙が出た。あれから7回目の春が来た。私は神様から再び時間を与えられた。今、私は緑豊かな山脈を、おにぎり弁当を持って車に乗っている。この豊かな島根の美しい自然を、中国山地のテッペンから眺め、大好きな島根県民歌「薄紫の山脈(やまなみ)」を歌いながら、感激と感動の涙であふれそうになっている。一日でも長く生きること。どん...