演奏する斉藤浩さん(右)と水野慎太郎さん=安来市安来町、十神小学校
演奏する斉藤浩さん(右)と水野慎太郎さん=安来市安来町、十神小学校

 【安来】ハンガリーの打弦楽器ツィンバロンの奏者・斉藤浩さん(53)=松江市古曽志町=が5日、安来市安来町の十神小学校で出張公演した。ピアノと琴の中間のような独特の音色で、ハンガリーや隣国ウクライナの民謡など6曲を演奏し、6年生57人を楽しませた。

 17日に安来市総合文化ホール・アルテピアで公演する縁で、同館と島根県民会館が主催。バイオリン奏者・水野慎太郎さん(45)=愛知県みよし市=と一緒に訪れた。

 ツィンバロンは両手のばちで弦をたたいて演奏する。イランにルーツがあり、同種の楽器がピアノに発展したとされる。ばちは棒に綿を巻いて作り、斉藤さんは巻き方の強弱で音色が変わることも実演した。

 水野さんはバイオリンの弦を指ではじく技法も見せ、打弦楽器、弦をはじく撥弦楽器、弦をこする擦弦楽器に大別される弦楽器の魅力を印象づけた。

 17日の公演は午後2時開演。前売り券は一般3千円(当日3500円)、学生1500円(同2千円)で、問い合わせはアルテピア、電話0854(21)0101。 (桝井映志)