新発売の「コブクロちゃん」
新発売の「コブクロちゃん」

 (有)紅梅しょうゆ(雲南市三刀屋町三刀屋、松尾透社長)が、調味料「コブクロちゃん」を発売した。新型コロナウイルス禍でアウトドア需要が高まった中、野外調理にうってつけの商品として打ち出し、キャンパーや若者といった新たな顧客層の開拓を狙う。

 瓶やボトルではなく、持ち運びが便利な小袋タイプで初めて開発した。

 雲南市産の唐辛子やショウガ、ニンニクを使ったピリ辛の濃縮液体調味料で、一つで味が決まるのが売り。2016年に鍋スープとして200ミリリットルボトルで発売したが、冬季しか売れないという課題があった。幅広い層に通年で手に取ってもらうため、提供方法を刷新。小容量にするとともに親しみやすい商品名とパッケージデザインにした。

 アウトドアショップ・クロスキャンパー(松江市矢田町)や島根県物産観光館(同市殿町)などのほか、首都圏のセレクトショップや自社オンラインショップで売り出す。1パック(100ミリリットル)税込み550円。年5千パックの販売を目指す。

 鍋や麺類のほか、肉の下味や炒め物にも活用できる。松尾まゆみ女将は「一つで味が決まる手軽な調味料のニーズは高まっている。キャンパーなど新たな層に届け、これをきっかけに自社のしょうゆにも触れてもらいたい」と話した。