天守のすすやほこりを払う参加者=松江市殿町、松江城
天守のすすやほこりを払う参加者=松江市殿町、松江城

 国宝・松江城天守(松江市殿町)で11日、1年の汚れを落とす師走恒例の「すす払い」があり、参加者が竹ざおの先にくくり付けたササですすやほこりを払い落とし、明るい新年を迎えられるよう気持ちを新たにした。

 松江葵ライオンズクラブ(白石恵子会長)が企画。昨年に続き新型コロナウイルス感染防止のため、会員ら40人に参加者を絞った。

 天守の軒下で長さ3~5メートルの「すす梵天(ぼんてん)」を使って壁に傷が付かないよう、やさしくはたいた。天守内では布巾で床や柱などを丹念に磨いた。

 松江葵ライオンズクラブの太田康二副会長(71)は「一年を締めくくり、新しい気持ちで新年を迎えられそうだ」と話した。
       (中島諒)