鳥取砂丘の冬の風物詩となっているイルミネーションが17日、鳥取市福部町湯山の鳥取砂丘駐車場周辺で3年ぶりに開幕する。約40万個の発光ダイオード(LED)電球を使ったクリスマスにまつわる電飾が、ロマンチックな雰囲気を演出する。25日まで。入場無料。
今年のテーマは「未来への光のアーチ」。新型コロナウイルス禍による閉そく感の中、子どもから大人まで笑顔になって明るい未来に向かってほしいとの願いを込めた。砂丘の斜面に施された縦14メートル、横34メートルの電飾はサンタを引くトナカイやクリスマスマーケットの街並みを表現。高さ1・5~6メートルの木々10本を模したエリアは初設置した。
イルミネーションは、観光関係者らでつくる実行委員会主催の恒例イベントで「鳥取砂丘イリュージョン」と呼ばれる。2020、21年はコロナ禍のため中止した。砂丘周辺の宿泊事業者などから再開を求める声が多数あったという。
16日に試験点灯があり、関係者が設備を最終確認した。実行委の落合久美事務局長は「どの角度からでも美しく見えるように仕上がった。たくさん写真を撮って友人たちと共有してほしい」と話した。
期間中は午後6~9時に点灯する。
(岸本久瑠人)