日本五大稲荷の一つ太皷谷稲成神社(島根県津和野町後田)で、正月の初詣客に手渡す縁起物の点検作業がピークを迎えた。
儀式殿の大広間で21日、みこが破魔矢や福かきの熊手に絵馬やお札が付いているかどうか一点一点丁寧に点検した。作業は大みそかまで続き、破魔矢や福かきの熊手、福袋など計約1万点を準備する。
大みそかは大はらい式と除夜祭を営み、元日午前0時からの歳旦(さいたん)祭で新年を迎える。正月三が日の参拝客は昨年より約6万人多い約16万人を見込む。
角河和幸宮司(72)は来年の干支(えと)について「ウサギは跳躍する姿から飛躍の年とされ、新しいことに挑戦する年になると思われる。初詣にお参りいただき、よい年を迎えてほしい」と話した。
(青木和憲)