島根県は28日、1579人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。27日確認分。感染者の死亡が3人あり、累計死者数は179人となった。新たなクラスター(感染者集団)が9件発生した。感染者数が高止まりしており、県は年末年始に大半の医療機関の発熱外来が休診することを踏まえ、市販の検査キット(医療用)の活用や、無症状の人は無料検査所での検査を呼びかけている。
【グラフ】島根、鳥取両県の感染者数の推移
診断した医療機関の所在地別内訳は、松江市507人、出雲市417人、安来市157人、浜田市103人、雲南市78人、大田市68人、益田市57人、江津市34人、隠岐の島町26人、奥出雲町19人、邑南町12人、西ノ島町7人、川本町と吉賀町各3人、津和野町2人、飯南町1人。ほかに医療機関で診察を受けず自主検査のみの「しまね陽性者登録センター」登録者85人。
クラスター9件のうち6件が高齢者福祉施設で、感染者数は松江市の3カ所で32人、11人、5人、出雲市で12人、県央保健所管内で8人、浜田保健所管内で6人。このほか、雲南保健所管内と出雲市の児童福祉施設で6人と14人、県央保健所管内の事業所で6人が感染した。累計は932件。
累計感染者数は13万4256人、即応病床とコロナ患者が入院している一般病床の合計398床の使用率は56・5%、宿泊療養は17人、重症者は1人。
基礎疾患があるなど重症化リスクが高い人は医療機関や発熱外来を受診。年末年始に開いている発熱外来の情報は、各保健所のコールセンターで問い合わせできる。リスクの低い人で症状のある人は市販の検査キットでの自主検査を、無症状者は無料検査所の利用を呼びかける。無料検査所の場所や検査可能日は県のホームページに掲載している。
(片山皓平)