車体にラッピングフィルムを貼る作業員=出雲市東神西町、後藤総合車両所出雲支所
車体にラッピングフィルムを貼る作業員=出雲市東神西町、後藤総合車両所出雲支所

 JR木次線を走るラッピング列車の13日のデビューを前に、出雲市東神西町の後藤総合車両所出雲支所で仕上げ作業が進む。車体に独自の「きすきいろ」(黄色)と、雲南市が桜の町として知られることからピンクの装飾を施し、沿線をPRする。

 

 13日午前6時45分に木次駅を出発する出雲横田駅行きからお目見えする。JR西日本の関連会社・関西(かんせい)工機整備(神戸市)の社員らが作業し、12日は10人がヒートガンで熱風を当てるなどしてラッピングフィルムを車体に貼り付けた。

 今回はラッピングの第1段で、ほかに黄色との取り合わせで神話と斐伊川の水色、棚田の緑色、たたら製鉄の灰色の3種があり1月中に順次公開予定。JR西日本によると、宍道(一部・松江)-備後落合間を各車両が1日1、2往復する。

 乗客の増加を目指し、木次線利活用推進協議会(会長・石飛厚志雲南市長)の観光プロジェクトチームがラッピングを企画した。チーム事務局で雲南市観光振興課の高橋司課長は「ラッピングを乗車のきっかけにしてほしい」と話した。

 (山本泰平)