おろち号のディーゼル機関車の先頭にヘッドマークを取り付ける作業員=雲南市木次町里方
おろち号のディーゼル機関車の先頭にヘッドマークを取り付ける作業員=雲南市木次町里方

 春から秋にかけてJR木次線を走るトロッコ列車「奥出雲おろち号」の運行開始を10日に控え、JR西日本木次鉄道部(雲南市木次町里方)の車両基地で7日、車両にヘッドマークが取り付けられた。最後の点検作業も行われ、安全走行へ準備が整った。

 

 おろち号はディーゼル機関車、客車、トロッコ車の3両編成。2021年度は約1万1千人が乗った。23年度で運行終了となり、木次線には24年度から観光列車「あめつち」が乗り入れることが決まっている。

 この日は、後藤総合車両所(米子市)の作業員2人が、ディーゼル機関車とトロッコ車にそれぞれオロチのイラストが描かれたヘッドマークを取り付け、ライトを当てながら車両をたたいてネジの締まり具合を確認。エンジンの状態やドアの開閉なども確かめた。

 10日以降、金、土、日曜日、祝日に木次―備後落合駅(一部出雲市駅)間で運行。販売中の乗車券は、土、日曜日の備後落合方面がほぼ満席となっている。

 (狩野樹理)