中国山地を超え、島根県と広島県を結ぶJR木次線。1998年の登場以降、全国の旅行客や鉄道ファンからの人気を集めたトロッコ列車奥出雲おろち号は、車両の老朽化に伴い2023年度で運行を終える。今季は11月23日が最終運行になった。今秋、カメラを片手に木次線沿線を訪問した。エンジン音を響かせながらゆっくりと進む列車の姿は自然豊かな沿線の風景に溶け込み、シャッターを切ると、そこには1枚の絵のような景色が広がっていた。美しい自然の中を走る「奥出雲おろち号」や普通列車の姿を写真で紹介する。
 (政経部・石倉俊直)

【動画あり】来年度で運行終了、奥出雲おろち号に乗ってみた(Sデジオリジナル記事)

秋の木次線を行く奥出雲おろち号=雲南市大東町上佐世
ヒガンバナと奥出雲おろち号=雲南市加茂町大西
山深い中国山地を行く奥出雲おろち号=島根県奥出雲町八川
稲刈りする沿線住民と奥出雲おろち号(住民の許可を得て撮影)=島根県奥出雲町馬馳
ファンに見送られながら備後落合駅を出発した奥出雲おろち号=広島県庄原市西城町八鳥
山深い中国山地を行く奥出雲おろち号=広島県庄原市西城町油木
満席の乗客を乗せて備後落合へ向かう奥出雲おろち号=雲南市木次町寺領
三段式スイッチバックを行く普通列車。同区間は1日に6本しか列車が走らない=島根県奥出雲町八川
窓のない奥出雲おろち号のトロッコ車両。カメラを向けると乗客が手を振って応えてくれた=松江市宍道町宍道、JR宍道駅
JR木次駅へ向かう奥出雲おろち号。国鉄時代のディーゼル機関車が客車をけん引する列車も、今では希少な存在となった=島根県奥出雲町八川
JR亀嵩駅に停車中の奥出雲おろち号。古き良き駅舎と、そば屋のキャラクター「かめ駅長」が出迎える=島根県奥出雲町郡
稲刈り期を迎えた奥出雲の山里を行く木次線(住民の許可を得て撮影)=島根県奥出雲町馬馳