特設やぐらの上からまかれる福豆と福餅の小袋を取り合う参拝者=出雲市佐田町須佐、須佐神社
特設やぐらの上からまかれる福豆と福餅の小袋を取り合う参拝者=出雲市佐田町須佐、須佐神社

 節分の3日、山陰各地で豆まきなどの催しがあった。新型コロナウイルスの影響で3年ぶりに豆まきをする神社があり、参拝者とともに無病息災や家内安全を願った。

 出雲市佐田町須佐の須佐神社では3年ぶりの節分祭があった。天候に恵まれ、境内に集まった約500人の参拝者が勢いよくまかれた福豆と福餅を取り合い、家内安全や無病息災、五穀豊穣(ほうじょう)を願った。

 新型コロナウイルスの影響があり、規模を縮小して開いた。福豆と福餅の小袋を計約5千袋準備した。

 昨年12月に就任した須佐建央(たけひさ)宮司ら4人が特設やぐらの上から「福は内、鬼は外」とかけ声に合わせて勢いよく小袋をまいた。

 参拝者は手を高く上げ「もう一個」「ここまで、ここまで」と大声で呼びかけ、福豆や福餅を手に入れていた。

 初めて参加した松江市上乃木3丁目、会社員森脇幸美(ゆきみ)さん(44)は「人の勢いがすごくて驚いた。袋が取れたので、家族みんなが健康に過ごせそう」と笑顔だった。
      (佐野翔一)