大田西中学校の卓球部と携帯電話大手のソフトバンク(東京都)が、スポーツの自己学習アプリを使った部活動の実証実験に乗りだした。動画撮影した生徒のフォームと手本の比較や骨格解析によって長所と課題を可視化し、生徒の競技力や判断力の向上、客観的根拠に基づく的確な指導につなげる。
卓球部は2022年の石見地区大会で男子団体3位。顧問の八波直樹教諭(33)が、自身の経験則にとらわれない練習のメニューを組み立て、生徒の意欲や技能向上につなげようと、実証実験に応募した。
利用するのは「AIスマートコーチ」で、手本と生徒のフォームの合致度が分かり、具体的な課題を認識しやすい。生徒同士の比較や記録したデータで変化を確認でき、成長の実感を得られるという。野球やバスケットボール、ゴルフなどに対応し、卓球は日本代表選手を多く輩出する石田卓球クラブ(福岡県)のコーチが見本を務める。
島根県内で初となる大田西中での実証実験は1月末に始まった。タブレット端末でラリーを撮影してはチェックを繰り返し、2年の高市珀玖(はく)主将(14)は「苦手な部分を見本と比べられる。(部員は)振りの大きさが変わってきたし、さらに上位を目指したい」と手応えを口にする。
競技経験のない教員が部活動を受け持つケースや、経験はあるものの指導者資格を持っていない教員が多く、アプリ活用は働き方改革につながる期待がある。
2月上旬に大田西中を訪れたソフトバンク中四国・九州地域CSR部島根地区担当の吉竹康之さん(57)は「気付きにくかった強み、弱みを把握し、生徒が自己肯定感を高め、部が活性化してほしい」と話した。














