遺産相続の相談や終末期の希望を事前に決めておくといった終活ブームが続いている。でも実際に始めるとなると、何から手を付けていいか戸惑う。人生の最終章に向け、何をどう準備すればいいのだろうか。作家とタレントに聞いた。

作家・落合恵子氏

優劣はない人の最期 毎年、正月に「遺言」執筆

 ―終末期の自分の意思を示す「リビングウイル」を書いているそうですが、きっかけは。

 「私が40歳と50歳になる直前、友人2人が亡くなりました。存命中、彼女たちから『こうしてほしい』と、希望を何度も聞かされていたのに、記録としては残っていない。その経験が私の宿題になり、予習をしようと考えるようになりました」

 ―具体的な内容は。

 「最も大きなテ...