自分を認めることと他者を認めることは根底でつながっている。他者へ向けるまなざしが痩せてくれば、自身を顧みる余裕も失われていく。
第168回芥川賞は井戸川射子「この世の喜びよ」(講談社)と佐藤厚志「荒地の家族」(新潮社)の2作に決まった。人びとの暮らしぶりと世界の見え方から社会の現在地を照らし、未来の余白につなげていこうとする態度は、両作に共通するものだ...
自分を認めることと他者を認めることは根底でつながっている。他者へ向けるまなざしが痩せてくれば、自身を顧みる余裕も失われていく。
第168回芥川賞は井戸川射子「この世の喜びよ」(講談社)と佐藤厚志「荒地の家族」(新潮社)の2作に決まった。人びとの暮らしぶりと世界の見え方から社会の現在地を照らし、未来の余白につなげていこうとする態度は、両作に共通するものだ...
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