先週、内閣府から2022年10~12月期の実質国内総生産(GDP)の2次速報値が公表されました。これによれば、経済成長率は前期比年率0・1%増となり、1次速報の同0・6%増から下方修正されました。事前の市場予想では同0・9%増が見込まれていましたので、いかに弱い数字であったかがわかるでしょう。

 さらに、前の期となる7~9月期の経済成長率が同1・1%減だったことからすれば、その落ち込み分をほとんど取り戻せなかったことになります。元々、10~12月期は全国旅行支援策が開始されたことや、水際対策緩和に伴うインバウンド消費の回復が期待されていただけに、期待外れ感は否めないでしょう。

 そして、...