716年2月、出雲国造果安(はたやす)は、奈良において元正天皇の即位に祝意を表する神賀詞(かんよごと)を奏上(そうじょう)した。『延喜式』に載る神賀詞では、出雲大神の分身が大和の三輪山(みわやま)に鎮まるのをはじめ、葛城(かつらぎ)の鴨の高鴨(たかかも)神社や鴨都波(かもつば)神社など4カ所の重要拠点...