7日の発射が失敗し、フィリピン東方沖に沈んだ新型主力機H3ロケット1号機。実は、20年以上前にも先々代の主力機H2ロケットの8号機が小笠原沖に落ちている。このときは主エンジンの残骸を深さ約3千メートルの海底から回収し原因究明に役立てたが、行き違いから霞が関と傘下の法人にしこりが残り、多くの関係機関が関わる宇宙開発の難しさを印象付ける結果となった。

 今...