【益田】益田市美都町を拠点に活動する三谷神楽社中と丸茂神楽社中が石見神楽を披露する「文化伝承事業 里の神楽」(益田市、同市教育委員会主催)が19日、同市美都町都茂のふれあいホールみとで開かれ、約150人の観客が郷土の伝統芸能を楽しんだ。
大会は地元の神楽舞を次代に継承するとともに、社中の技能向上につなげようと合併前の旧美都町が1999年に始めた。
三谷、丸茂の両神楽社中はともに益田市無形民俗文化財に指定され、日本遺産「神々や鬼たちが躍動する神話の世界」の構成文化財になっている。
今回は三谷神楽社中が「神功皇后(じんぐうこうごう)」と「塵輪」、丸茂神楽社中が「道(ち)返し」と「貴船」を舞い、招待社中の松原神楽社中(浜田市三隅町)がトリで「石神(いわがみ)」を披露。相次ぐ熱演に観客が盛んな拍手を送った。
母親と訪れた益田市立益田小学校5年保田輝(ひかる)君(11)は「神功皇后は初めて見た演目で面白かった」と笑顔で話した。
(中山竜一)