島根県隠岐の島町の五箇地区を彩る1万株以上のスイセンが春の陽気に誘われて一気に開花し、田園地帯を黄色に染めている。
水田や道路の脇、重栖川沿いに延べ6キロ続くスイセンロードは、同町南方の農業、藤田一志さん(76)が2008年ごろ、庭先にあったスイセンを株分けして周辺に移植したのが始まり。毎年枯れたり、株の密集度が低くなったりした部分に藤田さんが印を付けて植え込み、春の開花を待ってきた。
3月に入りつぼみが開き始め、藤田さんは「満開になるのは昨年より1週間ほど早い今週末になる」と予想する。見頃は4月上旬まで続くという。
(鎌田剛)