フジテレビの番組「テラスハウス」に出演したプロレスラー木村花さん=当時(22)=が誹謗(ひぼう)中傷を受けて自死した後、ツイッターに「地獄に落ちなよ」などと投稿し、遺族の心情を傷つけたとして、母親の響子さん(44)が約294万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は19日、投稿した長野県茅野市の男性に約129万円の支払いを命じた。
池原桃子裁判長は、男性が弁論に出廷せず、書面での反論もなかったことから事実関係を認めたとみなした。響子さんへの慰謝料は50万円とし、男性を特定するのに要した調査費用も全額を支払うよう命じた。
判決後、東京都内で記者会見した響子さんは「裁判所が重大な誹謗中傷だと認めてくれたことは感謝している。無責任に放たれた言葉に苦しんでいる人の救いの糸口になってほしい」と語った。