さんいん学聞から「の」の字を探すゲーム
さんいん学聞から「の」の字を探すゲーム
新聞でかぶと作り
新聞でかぶと作り
スクラップした記事を基に家族で話をしてみよう
スクラップした記事を基に家族で話をしてみよう
新聞を読む頻度と平均正答率
新聞を読む頻度と平均正答率
本紙に掲載される「週刊さんいん学聞」のイメージ
本紙に掲載される「週刊さんいん学聞」のイメージ
日本新聞協会の「しんぶんでおうち学習図鑑」のQRコード。新聞を使って遊ぶ46のアイデアを紹介している。
日本新聞協会の「しんぶんでおうち学習図鑑」のQRコード。新聞を使って遊ぶ46のアイデアを紹介している。
さんいん学聞から「の」の字を探すゲーム
新聞でかぶと作り
スクラップした記事を基に家族で話をしてみよう
新聞を読む頻度と平均正答率
本紙に掲載される「週刊さんいん学聞」のイメージ
日本新聞協会の「しんぶんでおうち学習図鑑」のQRコード。新聞を使って遊ぶ46のアイデアを紹介している。

 小中学生のみなさんに親しまれている子ども新聞「週刊(しゅうかん)さんいん学(まな)聞(ぶん)」は4月から、毎週日曜日の本紙に掲(けい)載(さい)します。2014年11月の創(そう)刊(かん)から、新聞より小さいタブロイド判で毎週水曜日に発行してきましたが、春からは本紙4ページに掲載し、休日に家族みんなで読めるようにします。人気コーナーはそのままに、新しい企画も始めて、より楽しく、役に立つ「まなぶん」を目指します。

 

【新しい企画続々】

●まなぶんクイズ
 最近の新聞記事からクイズを出題。親子で新聞をめくりながら答えを探してみよう。

●知りたい!ホントの恐竜
 恐竜は子どもたちに大人気です。その本当の姿を、恐竜学者が分かりやすく伝えます。

●数からの挑戦状ちょうせんじょう
 足し算や引き算を簡(かん)単(たん)に使った数学の定理や未(み)解(かい)決(けつ)問題などから、数の謎(なぞ)に迫(せま)ります。

●プチモとめぐる! 日本の世界遺産
 ファッション誌(し)「ニコ☆プチ」とのコラボ企画。プチモが世界遺産を訪(たず)ねます。

 

島根県NIE(教育に新聞を)推進協議会顧問
有馬毅一郎島根大名誉教授

 これまでの学聞はサイズも小さく、本紙とは別の「マイ新聞」として子どもたちに親しまれてきたと思います。それが本紙に入ると、一つの新聞を大人と共有することになります。

 昔から新聞は大人の読み物で、子どもは学校で教科書によって学んでいました。今は教室の中だけでなく、地域、広く実社会に学ぶようになりました。学校で取り組むふるさと教育も地域の空気を吸い、地域社会の大人に交じっていくことを目指しています。

 今までは、子ども向けの「お膳(ぜん)」に準備された子ども用の料理だけを食べていたのが、これからはページをめくれば「大人の世界」に踏み込むことができます。用意されたお膳からだけでなく、自分の力で世界を切り開き、大人の社会で起きていることに接近するいい機会となるでしょう。

 大人にもメリットがあります。家庭内で共通の情報源を持つことで、子どもと対話する機会が生まれます。子どもの関心のありかも分かるでしょう。子育ての視野をもう一歩広げるいい機会になると思います。

 

安来市立安田小学校5年・大谷竜世君
(第11回しまね小中学生新聞コンクール小学5年生の部最優秀賞)

 「さんいん学聞」はクイズとかを楽しんで見ています。新聞(本紙)は気になるニュースがあった時に読みます。テレビだと聞き取れないことがあるけど、新聞だったら何度でも読み返せるのがいい。難(むずか)しい漢字や知らない言葉もあるけど何となく分かるし、辞書で調べることもあります。朝、学校に行く前の時間はお父さんが新聞を見てニュースについて話してくれるので、常に新しい話題を知ることができます。この間も「空飛ぶクルマ」の記事を読んで「世の中が進化したねー」と話しました。

 大谷家だから大谷翔平(しょうへい)選手の活躍(かつやく)の記事では盛(も)り上がります。1面の天気予報もとても便利です。家族とニュースを共有するのも大事だなと思います。新聞を読んでいる友達とは学校でニュースについて話をします。最近は「脱(だつ)マスク」について話しました。これから学聞が大人の新聞に入ったら、学聞を子どもが読むうちに大きな新聞の話題にも触(ふ)れて、どんどん読めるようになるといいと思います。僕(ぼく)もこれからも読もうと思います。

 

■読むだけじゃもったいない 新聞を楽しく使い切ろう

 新聞は世の中のできごとを伝える「読み物」ですが、ただ読むだけではもったいない。家族で楽しめる活用法を紹介(しょうかい)します。

▼その(1)「新聞スクラップ」
 気になった記事、関心がある分野のニュースの記事を切り抜(ぬ)いて取っておこう。A4用紙1枚(まい)に1本の記事を張るのが整理がしやすくてお勧(すす)めです。掲載(けいさい)日や面も記入して、ひと言感想も書いてみましょう。楽しみながら、情報を得て、自分の考えを持ち、表現する力が身につきます。

▼その(2)家族で挑戦ちょうせん!「新聞の中から○○を探さがせ!ゲーム」
 「の」の字、「生き物の名前」など、決まったお題を制限時間内にいくつ探せるか、家族で競争してみよう。楽しみながら新聞に親しみ、言葉や漢字の勉強にもなりますよ。

▼その(3)読み終わった新聞で遊ぼう! 工作、ちぎり絵など…
 新聞は「ブランケット版」と言って、1ページの大きさは縦(たて)546ミリ、横406ミリ。見開きなら横幅(はば)は80センチを超(こ)えます。大きくて、柔(やわ)らかく、丸めたりちぎったりしやすいのが新聞紙。アイデア次第で使い方は無限大です。

 

■新聞を読むと学力向上

 新聞を読むと、読む力や考える力、文章を書く力などいろいろな力が身につき、学力向上が期待できます。

 小学6年生と中学3年生を対象に行われる全国学力テストでは、新聞を読む児童生徒ほど正答率が高いという結果が出ています。2022年度の学力テストで児童生徒の新聞を読む頻(ひん)度(ど)と各教科の平均正答率を見ると、中学校国語をのぞいて「ほぼ毎日」が最も高く、頻度が下がるにつれて正答率が低くなる傾向(けいこう)が出ました。「ほとんど、全く読まない」は小中の全教科で最低でした。

 新聞には、幅広い情報に触(ふ)れられるという利点もあります。関心のある分野の情報が「おすすめ」されるインターネットニュースや交流サイト(SNS)だけでは、受け取る情報がかたよってしまう可能性があります。新聞は1面から見出しを拾い読みするだけでも、身近な地域(ちいき)から世界情勢までをバランスよく知ることができ、自分の視野(しや)や考えを広げることができます。