【隠岐の島】けん玉の世界チャンピオン中尾美澄さん(17)=隠岐島前高校2年=と日本協会公認指導員の森欣空(きんぐ)さん(16)=隠岐水産高校1年=が26日、島根県隠岐の島町内で共演し、神業のようなけん玉さばきでファンら約100人をうならせた。
大阪府出身でプロプレーヤーの中尾さんは小刻みな手先の動きで魅せる、アクロバティックな「ジャグリング」を得意とし、カナダで昨夏開かれた世界大会では自身2度目の優勝。三重県出身の森さんは、小学時代から活躍する中尾さんを見て腕を磨き、けん玉検定4段の実力を持つ。
町まちづくり運動協議会主催のイベントの一企画で実現した初共演で、森さんは緊張した様子ながら、高度なバランス感覚が求められる独自技「引っ張り一周」などを成功。中尾さんは軽快な動きで「ボーダーバランス」「フラミンゴ」などを披露し、最後は2人の息を合わせたシンクロ技で沸かせた。
大阪市から駆け付けた森さんのファンの小学6年生堀海斗君(11)は「すごい技だった。自分もけん玉を頑張ってみようと思った」と感激していた。
(鎌田剛)