3月のワールド・ベースボール・クラシックで優勝した日本代表・侍ジャパンで、外野守備・走塁コーチを務めた浜田市出身の清水雅治さん(58)が4日、浜田市役所に久保田章市市長を訪ね、大会を振り返ったほか、2023年度に始める小中学生の指導に意気込みを見せた。
スーツ姿の清水さんは「超一流選手が集中する姿は時に怖いぐらいで本当にかっこ良かった。優勝を機に野球を始める子どもが増えてほしい」とあいさつし、優勝メダルを披露した。
日系人選手として初めて代表入りした、米大リーグのラーズ・ヌートバー外野手の「たっちゃん」という呼び方は、本人のミドルネームにちなみチームに浸透。もともとは清水さんが環境に早く慣れてほしいと、そう呼ぶように提案した裏話も明かした。
試合をテレビ観戦した久保田市長は熱心に耳を傾け「感動をもらった」と話した。清水さんは23年度から市に委託され、市内のスポーツ少年団や中学野球部の子どもたちを指導。「浜田から日本代表の縦じまのユニホームを着る選手が出るとうれしい」と望んだ。(宮廻裕樹)