【安来】安来市広瀬町布部地区で3日、布弁(ふべ)神社の春の例大祭に合わせ、子どもみこしが繰り出した。赤い法被、鉢巻き姿の子どもたち25人が「わっしょい、わっしょい」と元気な声を張り上げ、地区内の約2キロを練り歩いた。
子どもたちの思い出をつくり郷土愛を育もうと、住民有志の「子供みこし保存会」(宇山賢二会長)が2007年に始めた。新型コロナウイルス禍で20年と22年は見送り、2年ぶりの実施。地区在住や出身者の子どもなど幼児から中学生までが参加した。
見守る住民からご祝儀が渡されると、その場でみこしを上げ下げして感謝を表した。初めて参加した安来市立広瀬小学校3年の松本洸輝(こうき)君(8)は「みこしを上げたり下げたりするのが楽しい」と喜んだ。
例大祭では大人のみこしも繰り出し、獅子が住民の頭をかんで邪気を払って回り、笑顔が広がった。
(桝井映志)