【浜田】島根県西部の春をテーマにした美術作品展「石見の春」が浜田市三隅町古市場の石正美術館で開かれ、多彩な表現による温かな作品が来館者を楽しませている。23日まで。
石正美術館が作品を公募して開催する人気の企画展。6回目の今回は浜田市内外の59個人・団体の絵画や写真、陶芸など115点が並ぶ。
絵画ではアマチュア作家による水彩や油絵、クレヨンといったさまざまな画材で描かれた桜の作品が目を引く。地元出身の洋画家、故・寺戸恒晴さんが国の天然記念物に指定されている三隅大平桜を描いた「明けの大平桜」も展示される。
地元の陶芸教室の生徒による、丸みを帯びたデザインが愛らしいウサギやひな人形作品も飾られている。
河上高宏副館長は「さまざまな表情を見せる石見の春を感じてほしい」と話した。入場無料。月曜日は休館。
(中村成美)