人間は跪(ひざまず)くものを探している。これはドストエフスキーの言葉である。出雲人は古代に跪いている。大阪人は合理性に跪いている。
車が全く来ないなら赤信号を渡る方が時間の短縮だ。直截(ちょくせつ)な物言いも本音を言って仕事を早く進めたいからだ。「笑い」は人口密度が多い大阪の街で隣近所とうまくやっていくための合理的な処世術だ。
統一選前半は、維新の勝利だった。山陰両県の方は維新の躍進がよく分からないだろう。私は大阪人が合理性に跪いた結果だと考える。維新がずっと言ってきたのは「身を切る改革」。大阪府と大阪市の二重行政の解消だ。
バブル崩壊から大阪はずっと停滞していた。...