小山美代子さん(74)=松江市玉湯町玉造=の水彩画作品展が出雲玉作資料館(松江市玉湯町玉造)で開かれている。春の風景やヤマユリといった花々の近作14点が並び、懐かしさを感じさせる作品に来場者が足を止めて見入っている。30日まで。入場無料。
小山さんは市内の水彩画愛好グループに複数所属し、グループ展のほか、個展も開いてきた。幼少期から絵に親しみ、水彩画のほか油絵にも取り組んだ経験があり「現実から離れて自分の時間に没頭できた」という。
作品展には庭先一面に桜の花が散り、1匹の猫がいる情景をとらえた「さくらの嵐のあと」や自宅の縁側の様子を描いた「涼風の縁側」などが並び、郷愁を感じさせる。
小山さんは「透明感を意識して描いている。懐かしさを感じてほしい」と呼びかけた。(古瀬弘治)