伊木隆司氏
伊木隆司氏

 任期満了に伴う4月11日の米子市長選の告示まで1カ月となった。これまでに立候補を表明したのは、無所属現職の伊木隆司氏(47)=1期=のみで無投票当選の可能性がある。伊木氏は鳥取県と協調してインフラ整備などを進めるとアピールするが、選挙ムードは高まっていない。新規制基準適合性審査が大詰めを迎える中国電力島根原発2号機(松江市鹿島町片句)の再稼働に関する対応策も注目される。

 再選を目指す伊木氏は2020年12月の市議会本会議で立候補を表明。これまでに自民党県連、公明党県本部や建設、医療、観光の業界など11団体から推薦を得た。新型コロナウイルス禍で地区別のミニ集会を自粛する一方、公務の合間を縫って支持者へのあいさつ回りを強化し、浸透を図る。

 着手したJR米子駅南北一体化事業に絡む駅周辺整備の推進や、高速交通網の整備促進、国史跡に追加指定される米子城跡三ノ丸の保存活用と整備などを掲げる。1期目の実績をベースにさらなる充実を図り、鳥取県との連携もアピールする。

 前回選で候補者を擁立した共産党は、2月下旬の立候補予定者説明会に関係者が顔を見せたが、人選のめどは立っていない。6日に倉吉市であった県党会議で市長選に向けた具体的な話は出なかったという。

 島根原発の再稼働の是非に絡む対応は同市の大きな課題だ。同原発から30キロ圏内で、災害時に屋内退避や避難が想定される市民が約3万5千人おり、県とともに意見反映についての具体的な考え方も問われそうだ。 (田淵浩平)