華やかな衣装を身に着けて歩く子どもたち=安来市広瀬町広瀬
華やかな衣装を身に着けて歩く子どもたち=安来市広瀬町広瀬

 釈迦(しゃか)の誕生を祝う「花まつり」が5日、安来市広瀬町広瀬であり、華やかな衣装を身に着けた愛らしい稚児たちが町内を歩いた。

 市内外の保育園児から小学5年生までの男女18人が参加。金色の冠や烏帽子(えぼし)、紫色のはかまなどを着て、保護者に手を引かれ、住民が見守る中、広瀬の町中約600メートルを歩いた。行列には釈迦像を載せた高さ1・8メートルの白象の山車も加わった。

 行列に先立ち、近くの洞光寺で法要が営まれ、参加者が釈迦像に甘茶をかけ、報恩感謝の気持ちを表すとともに子どもたちの健やかな成長を願った。

 安来市立島田小学校5年の前井出葵空(そら)さん(10)は「たくさんの人が衣装を見てくれてうれしかった」とはにかんだ。

 花まつりは、広瀬町内の8寺院でつくる広瀬仏教会の毎年の伝統行事。多くの子どもに参加してもらおうと「こどもの日」に実施している。(柴田広大)