東京都港区の複合施設・六本木ヒルズの屋上庭園で22日、鳥取県が開発したブランド米「星空舞」の田植えがあった。ランドマークの森タワー(約240メートル)を望む位置にあり、秋には黄金色の稲穂が実る。
屋上庭園での田植えは日本の食文化に触れる目的で、六本木ヒルズが、開業した2003年に始めた。毎年企画しており、06年からは地方自治体と協力。各地のブランド米を年ごとに植え、今年は星空舞を選んだ。
田植えには例年、ヒルズの居住者やオフィス勤務者が参加しているが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、関係者が代わりに手植えした。
90平方メートルと30平方メートルの2枚の田んぼを使い、90平方メートル側では流れ星をイメージした模様を浮かび上がらせるアートに挑戦。8月に稲刈り、来年1月に餅つきをする。
出席した鳥取県東京本部の谷長正彦本部長は「約30年かけて開発した星空舞は、炊き上がり時に粒感がしっかりとあるのが特徴。秋の収穫には多くの人を呼びたい」と話した。