鳥取県の3月1日現在の推計人口が54万9925人となり、戦後初めて55万人を割った。55万人を下回るのは1944年調査(47万6284人)以来77年ぶり。自然減に歯止めがかからず、人口減少速度が増している。人口54万人台は、東京都八王子市の約58万人より少なく兵庫県姫路市の約53万人より多い。

 19日に発表した鳥取県統計課によると、2月1日現在と比べ4046人減った。

 人口減少の主な要因は死亡者数が出生者数を上回る自然減。2020年の1年間で4204人減ったうち、自然減は3310人と大半を占める。一方、県外転出者数が県内転入者数を上回る社会減は894人。移住者呼び込み施策や、新型コロナウイルス禍による地方志向の高まりもあって2年連続で社会減の幅を縮めたが、人口減に歯止めをかけるには至っていない。

 年間の人口減少幅は14年に3653人だったのが5年連続で拡大して19年は4846人に。20年は減少幅が縮小していた。

 県の推計人口は1988年10月の61万6371人がピーク。2008年1月に60万人、10年4月に59万人、13年4月に58万人、16年8月に57万人、19年1月に56万人をそれぞれ初めて割った。

 県はUIJターンだけでなく、移住定住につなげるため、継続的に地域と関わる人の拡大に力を入れる予定で、人口減少速度の抑制が急務となる。(藤井俊行)