バスケットボール男子Bリーグ1部(B1)の島根スサノオマジックのホーム・松江市総合体育館で12日、年間チャンピオンを決める戦いが始まった。今季最多の4480人が詰めかけ、観客席はチームカラーの青一色。アルバルク東京に先勝し2季連続の準決勝進出に王手をかけた選手たちを、熱い声援を送ったファンから割れんばかりの歓声と拍手が包んだ。 (小引久実)
風は起きた! スサマジ、A東京に快勝 もう止められない 現地観戦デスク...
昨季も準々決勝で当たり、2勝1敗で下した相手。チーム創設時から応援する同市東出雲町内馬の教員佐藤美紀子さん(59)は「チームの成長にびっくりしている。期待大だ」と試合前から期待を膨らませた。
観客席では「スサノオブルー」の限定Tシャツが無料配布された。胸には「島根一丸」の白抜きの文字。新型コロナウイルス感染防止のため声を出して応援できなかった昨季とは違い、「ゴーゴーマジック」の大合唱で、会場は文字通り一丸となった。
7点のリードを許して迎えた第2クオーター、激しく競り合いながらエースのペリン・ビュフォード選手らがゴールを重ねて逆転。9点リードでハーフタイムを迎え、家族3人で応援した市立津田小学校3年の勝田翔平君(8)は「逆転したところが見ていて楽しかった」と目を輝かせた。
第3クオーター以降も勢いは止まらず、ニック・ケイ選手らの得点で突き放した。ファン歴5年の出雲市斐川町上直江の理学療法士山根泰地さん(23)は「タフな試合だったと思うが、島根一丸となって勝てた。次も全力で応援する」と笑顔を見せた。