松江市学園2丁目の駐車場で20代女性が被害に遭った強盗致傷容疑事件の発生から1週間が経過した。島根県警と松江署は防犯カメラ映像解析や周囲への聞き込みなどを続けるが、犯人の早期逮捕には至っておらず、近隣住民は不安な夜を過ごしている。
事件は7日午前5時40分ごろ、アルバイト帰りの女性が軽自動車内で休んでいたところ、年齢不詳で帽子のようなものをかぶっていた男が車のドアを開けて入り、財布が入ったかばんを無言で奪って逃げた。口や目を手でふさがれた女性は、顔に加療2週間のけがを負った。
周辺住民らによると事件直後、被害女性は車のクラクションを鳴らし「助けてください」と叫んだという。捜査関係者によると、男は北方向に逃げた可能性があるとみて、現場周辺を重点的に調べている。ただ早朝という目撃者が少ない時間帯の犯行で、有力な情報はつかめていない。
近くに住む女子大学生(21)は「(現場周辺は)街灯が少ないので怖い。事件後の夜は明るい大通りを通るようにしている。早く犯人が捕まってほしい」と願った。 (広木優弥、原暁)