【吉賀】島根県吉賀町白谷の茶畑で13日、茶摘みを体験するイベントがあった。名古屋市や広島市などから親子連れら15人が参加し、無農薬で育てた茶葉を摘み取り、標高約200メートルの眺望を楽しんだ。
解剖学者養老孟司(たけし)さん(85)が委員長を務め、吉賀町柿木に事務局があるNPO法人「日本に健全な森をつくり直す委員会」が無農薬の農業に触れるとともに豊かな自然を感じてもらおうと企画した。
参加者は製茶販売業を営む上原美奈子さん(63)から摘み方の説明を受け、約10アールの斜面に広がる茶畑に散らばり、雨にぬれ青々とした新芽を一本一本丁寧に摘み取り、籠に入れた。
母親と参加した名古屋市の中学1年生谷口菜月希(なつき)さん(12)は「上原さんのお手本を見て簡単そうだなと思ったが、やってみると意外と難しかった」とほほ笑んだ。
(中山竜一)