【益田】日本犬の魅力を知ってもらおうと、柴犬のルーツ「石号」の出生地、益田市美都町で14日、「日本犬鑑賞会」が開かれた。全国展覧会で入賞した紀州犬や四国犬が登場したほか、石号に似た柴犬を選ぶコンテストもあり、愛犬家が愛くるしい姿にくぎ付けになった。
石号は美都町の二川地区で生まれ、現在、世界に60万匹以上いるとされる柴犬のルーツとして血統書で確認されている。
会場の美都町宇津川の市立宿泊交流センター前では全国展覧会で入賞経験のある柴犬、紀州犬、四国犬が登場。飼い主や住民が毛並みや歩く様子を鑑賞した。
「石号を探せ!」と題したコンテストでは、益田、浜田、江津から10匹がエントリー。日本犬保存会島根支部賞や地元の二川公民館賞を5匹が受賞し、ドッグフードや石号を紹介する絵本などの景品を受け取った。益田市川登町の会社員、大内嘉弘さん(59)は飼っている「よね」=6歳、メス=が石州犬研究室賞を受賞し「交流もできて良い機会だった」と振り返った。
柴犬のルーツと研究を続ける江津市桜江町の河部真弓さん(石州犬研究室主宰)(65)は「世界で愛される柴犬文化が美都から広がっていくようPRしていきたい」と話した。
鑑賞会は、日本犬保存会島根支部(吉野雅雄支部長)が主催した。
(藤本ちあき)