島根県海士町福井の海水浴場近くに町営グランピング施設「海士グランピング TADAYOI(タダヨイ)」が完成した。1300平方メートルの敷地にドーム形5棟、ベル形2棟のテントを設置。地元食材を使った食事や地域の文化を楽しめる体験を用意し、島民との交流促進につなげる。19日にオープンし通年営業する。
テントはドーム形、ベル形とも直径6メートル、広さ約28平方メートルで、風速40メートルに耐える設計。それぞれキッチン、シャワー、トイレを備えたコンテナが付く。定員は1棟当たり3人、宿泊料(朝食付き)は1人1万~1万6千円(曜日、季節で変動)。夕食のバーベキュー(1人5千円)のほか、シーカヤック、SUPなどの体験メニューもある。
総工費1億4250万円で、国の離島活性化交付金などを充てた。初年度は宿泊客800人を目標とし、全国で活性化事業を展開する「FoundingBase(ファウンディングベース)」(東京都)に運営を委託した。20~30代社員3人が移住して業務に当たる。
16日の竣工(しゅんこう)式に関係者30人が出席。ドームテント前でテープカットして祝った。同社の林賢司代表取締役CCO(37)は、地域住民と共に体験メニューを充実させる考えを示し、「新しい客層に来てもらいたい」と話した。
問い合わせは同施設、電話070(7581)8583か、ウェブサイト。FoundingBaseはウェブサイトで。 (鎌田剛)