白銀屋商店(松江市東出雲町錦新町8丁目)が運営するショッピングセンター「アイパルテ東出雲店」(同)が24日、リニューアルオープンする。商店街を模した明るく親しみやすい内装に一新。品ぞろえも充実させ、住民密着型の店づくりを目指す。
電気料金の高騰や新型コロナウイルス禍による利用客の来店頻度減少を受け、将来に向けた経営改革の一環で実施。地元金融機関や島根県信用保証協会(松江市灘町)などの協力を受け、1320平方メートルの売り場全体を改修した。
「白銀屋商店街」と名付けた売り場は、食材や商品ごとに6エリアに分類。共働きの若年世帯が店舗周辺に多いため、食材や味にこだわった総菜を充実。酒類は地酒から世界各国の洋酒まで約1500種類をそろえる。照明のLED化や冷凍庫の見直しで省エネ化も推進する。総事業費は約5千万円。
リニューアルを機に年間売上高は20%増を目指す。
大手系列のスーパーやドラッグストアの出店攻勢で山陰では近年、JA系スーパーなどの閉店が相次ぐ。白銀屋商店の岸本孝弘社長は「地場スーパーにとっては厳しい環境だが、地域に愛される店として独自色を打ち出し、良質なサービスを提供したい」と話した。
6月21日には、約600平方メートルのテナントスペースに100円ショップ「セリア」が出店する。
(石倉俊直)