新聞を生かした教育に取り組む島根県NIE推進協議会(会長、松浦和之・出雲市立西野小学校長)の2023年度総会が3日、松江市殿町の山陰中央新報社であった。オンラインを含め、教育、行政、新聞関係者18人が出席し、活動計画を決め、デジタル時代に新聞を活用する意義や効果について意見を交わした。

 年間計画では、日本新聞協会指定のNIEチャレンジ校(実践指定校)に松江市立大庭小学校、同市立中央小学校、津和野町立津和野中学校、大田市立大田西中学校、県立津和野高校、県立吉賀高校の6校を承認。各校は新聞の無償提供や記者派遣を受け、新聞を使った教育に取り組む。小中学生が自分の住む地域をテーマに新聞を作る「わがまち新聞コンクール」やセミナーの開催も決めた。

 意見交換では、教材としての新聞について「教科書だけでは得られない知識を得て、考えを深めることができる」「関心のない話題も含め多様なニュースに触れることができる」などの声があった。記事に込めた思いを記者から聞くことで、子どもが新聞を身近に感じるきっかけになったという報告もあり、新聞に触れる機会の必要性を確認した。

 NIEの問い合わせは山陰中央新報社内の同協議会事務局、電話0852(32)3414。(清水由紀子)