海開きで、水をかけ合う子どもたち=出雲市多伎町多岐、キララビーチ
海開きで、水をかけ合う子どもたち=出雲市多伎町多岐、キララビーチ

 中国地方のトップを切り、出雲市多伎町多岐の岐久(きく)海岸海水浴場(キララビーチ)で4日、海開きがあった。待ち望んだ子どもたちが一斉に海に入り、歓声を上げた。

 道の駅キララ多伎に隣接した東西350メートルの砂浜で、波消しブロックがある沖合約50メートル付近までは日によって足が着く遠浅のため家族連れが多く訪れる。

 神事には関係者11人が出席し、多伎神社の後藤元興宮司が安全祈願。この日の出雲の最高気温は25.1度で水温はひんやり。子どもたちは合図とともに海に走り、水をかけ合い、宝探しイベントを楽しんだ。家族と訪れた出雲市武志町の鎌田琥太郎(こたろう)ちゃん(3)は「冷たくて楽しい」と波打ち際を跳びはねた。

 2018年度に7万7千人が訪れた同海水浴場の海水浴客は、新型コロナウイルス禍だった20~22年度に3万人前後に低迷。海開きをした多伎振興の鳥屋尾巧社長は「コロナ規制が緩和された。存分に海のレジャーを楽しんで」と期待した。

 シャワー、更衣室の利用が可能。7月15日に海の家がオープンし、土、日にライフセーバーが常駐する。(松本直也)