米子市下新印の箕蚊屋中学校2年、中原翔さん(13)が、7月に米国で開かれる「競技縄跳び」の世界選手権に出場する。鳥取県外の仲間たちとの団体2種目と個人1種目で覇を競う。初となる海外での戦いを前に「優勝目指して頑張る」と意気込む。
団体2種目は4人が30秒ずつ駆け足跳びをして合計回数を競う「スピードリレー」、5人一組で音楽に合わせて技を披露する「チームフリースタイル」で、京都府や静岡、愛知、三重3県の中学、高校生とチームを組む。個人は、3分間で駆け足跳びした回数を競う「3分スピード」がある。
中原さんは昨年12月と、今年2月にあった国内大会で優勝した。個人の3分スピードで501・5回を記録。チームフリースタイルでも複雑な交差跳びなど高難度の技を繰り出すなどして、出場切符を獲得した。
縄跳びは幼い頃から得意で、2019年3月に初めて出場した全国大会で4位の好成績を収めると、さらに競技にのめり込んだ。毎日2時間の練習に励み、上達に向けて余念がない。
14日は出場を報告するため、米子市役所に伊木隆司市長を訪ねた。その場で、30秒間で駆け足跳びの回数を競う「30秒スピード」などを披露。すさまじいスピードで縄が見えず、周囲を驚かせた。中原さんは「緊張はしているが楽しみ」と期待に胸を高鳴らせた。
2年に1度の世界選手権は、米・コロラドスプリングスで現地の7月16~23日に開かれる。渡航費を賄うため、近くクラウドファンディングをするという。 (中村和磨)