岸田文雄首相は、立憲民主党が提出した内閣不信任決議案に衆院解散で対抗せず「伝家の宝刀」を温存した。「解散風」を自らあおり、国会の与野党攻防に最大限利用。一方で内閣支持率が振るわず、宝刀を抜ける環境が整わなかったという実態があった。会期末政局の舞台裏を検証した。

▼長男問題を憂慮

 15日午後5時...