【松江】山陰中央新報文化センター松江教室の油絵講座(若林俊樹講師)受講生らによる「樹の会油絵作品展」が29日、松江市東朝日町の中国電力ふれあいホールで始まった。講師を含む12人の風景や静物といった個性豊かな35点が来場者を楽しませている。7月2日まで。入場無料。
3号から30号までの作品はパレットナイフや筆、指で色を塗り重ね、サザエの表面の質感や花びらの立体感を巧みに表現している。色の使い方、重ね方も多様で色鮮やかな風景画や淡い色で統一された人物画などさまざまな作品が並ぶ。
松江市八雲台2丁目の中元孝子さん(79)の「卓」は対象物の輪郭をぼかして描いている。見る人によって、何が描かれているのか自由に感じ取ることができるという。
「瓶と果物」など4点を出展した松江市新雑賀町の山根文子さん(82)は「個性あふれる作品を見に来てほしい」と来場を呼びかけた。(小引久実)