創立10周年を迎えた山陰インド協会の総会で、今後の事業計画などを話し合う会員ら=松江市千鳥町、ホテル一畑
創立10周年を迎えた山陰インド協会の総会で、今後の事業計画などを話し合う会員ら=松江市千鳥町、ホテル一畑

 山陰両県とインドとの経済、文化交流の促進に取り組む「山陰インド協会」(会長・松尾倫男山陰中央新報社社長、会員160社・個人)の2023年度総会が29日、松江市内で開かれた。創立10周年の節目を迎え、地域振興に向けて大国インドとの一層の関係強化を誓った。 

 人口が約14億2600万人となり、中国を抜いて世界一となったインド。山陰地方では同協会が旗振り役となり、地元企業のインドビジネス支援をはじめ、インドのIT人材受け入れ事業などに取り組んできた。

 松尾会長は「10周年を機に原点に立ち返り、改めて山陰とインドとのビジネス促進の可能性を探りたい。私たちの活動は山陰の活性化に直結するはずだ」とあいさつ。中海・宍道湖・大山圏域市長会の伊木隆司会長(米子市長)は「地域経済を維持するため、協会が果たす役割はますます大きくなる」とし、市長会として支える決意を表明した。

 総会に合わせ松江市を訪れたシビ・ジョージ駐日インド大使は「ビジネスや文化交流がさらに発展することを強く信じている」と力を込めた。

 総会では地元企業のインドビジネス支援を目的にしたアンケートの実施、4年ぶりの経済視察団派遣など23年度事業計画を決めた。(今井菜月)