【米子】サッカーJ3、ガイナーレ鳥取の選手が29日、鳥取大医学部付属病院(米子市西町)の小児病棟を訪問し、入院中の子どもたちと交流した。新聞紙でのサッカーボール作りやリフティングの実演で、子どもたちを元気づけた。
治療に専念する子どもたちを励まそうと、病院とガイナーレ鳥取が企画。倉吉市出身の世瀬啓人選手(23)ら4人が2~14歳の子ども12人と遊んだ。
サッカーボール作りは一緒に新聞紙を重ねて丸め、赤や緑、青色などの粘着テープを貼って作り上げた。トマト風の柄など思い思いのオリジナルボールが完成。子どもは自作のボールを的に見立てたボウリングのピンに向かってキック。見事に倒れると選手と笑顔でハイタッチした。
選手によるリフティングの実演では、蹴り上げたボールを自身のうなじに乗せるといった巧みな足技に歓声が起きた。
鳥取市生山の村山小鈴さん(10)は「久しぶりに体を動かして楽しかった。選手も優しくて元気になった」と喜び、世瀬選手は「子どもたちと触れ合い、自分たちも活力をもらえた。恩返しができるよう頑張りたい」と話した。(佐貫公哉)