ミニビーストをうちわで仰ぎ動かす子どもたち=松江市袖師町、島根県立美術館
ミニビーストをうちわで仰ぎ動かす子どもたち=松江市袖師町、島根県立美術館

 松江市袖師町の島根県立美術館で開催中のテオ・ヤンセン展に合わせて8日、「大人の科学マガジン」(Gakken)の西村俊之統括編集長(58)が、テオ・ヤンセンさんの造形作品を基にした組み立てキットの製作秘話を語り、体験コーナーでは来場者がキットを動かして楽しんだ。

 大人の科学マガジンは、組み立て式プラネタリウムやシルク印刷など、手作りキットの付録が人気の科学雑誌。西村編集長は、ヤンセンさんの作品「ストランドビースト(砂浜の生命体)」の科学に裏付けされた美術に関心を持ち、手作りキット「ミニビースト」の製作を決めたと経緯を語った。

 幅と高さが17センチ、長さが20センチで本物と同様、風力で生き物のように動く。プロペラの向きや歩く方向など細部にこだわり、完成度はヤンセンさんのお墨付きという。

 うちわであおいでミニビーストを動かすコーナーでは、体験した松江市栄町の野津ひまりちゃん(6)が「楽しかった。動くのが不思議だった」と話した。

 ミニビーストは毎回、展示会場のみで販売し、今回は県立美術館のミュージアムショップで4種類が並ぶ。価格は2300~3100円。   (黒崎真依)